murmur for CentOS

Murmur で高度な？設定をする方法としては大きく分けて2種類です。

CentOS は、mumble からは公式にサポートされていないのでちょっと面倒です。

D-Bus

1つ目はD-Busの機能を使って設定する方法です。

murmur の古くからの設定方法ですので標準で有効化されています。

murmur.ini を確認して

dbus=session

という記述してあれば使用可能です。

D-Bus を使って基本的な設定コマンドについては下のURLで紹介されています。

http://mumble.sourceforge.net/Running_Murmur

例えば次のコマンドはサーバのデフォルト設定を得るためのものです。

dbus-send --print-reply --dest=net.sourceforge.mumble.murmur --type=method_call / net.sourceforge.mumble.Meta.getDefaultConf

その他のD-Bus のメソッド？は次のページで紹介されています。

http://mumble.sourceforge.net/DBus_Methods

他にもD-Busを使ったスクリプトやらWEBインターフェイスが本家で公開されています。

mumble では D-Bus は WEBインターフェイスというよりコマンドラインで操作するツールという位置づけです。

ZeroC ICE

あと１つはZeroC ICE を使った方法です。

これは、murmur 1.1.5 から追加された新機能です。

今後はD-Bus ではなく ZeroC ICE による設定に力が入れられていく予定だそうです。

公式サイトの次のページの下部に使えるツールの一覧があります。

http://mumble.sourceforge.net/Running_Murmur

これらの実行には、ZeroC ICE　というツールをインストールする必要があります。

ZeroC ICE のインストール

Cent OS はRHEL系なので次のコマンドでいけるはずです。

su
cd /tmp
wget http://www.zeroc.com/download/Ice/3.4/rhel5/zeroc-ice.repo
mv ./zeroc-ice.repo /etc/yum.repos.d
yum install ice

だめなら、http://www.zeroc.com/download.html をみてインストールしてください。

ZeroC ICE を使用してサーバの設定を行う場合は murmur.ini を変更する必要があります。

#ice="tcp -h 127.0.0.1 -p 6502"

という行があるので先頭の#を消してください。

このあと設定を有効にするためにmurmur を再起動してください。

コマンドラインツール

コマンドラインツールのmurmurcl がお勧めです。というかこれしかないですね。
実行には ice の python 用パッケージが必要なので次のコマンドを入力します。

yum install ice-python

使用方法は、murmurcl.py を落としてきて実行権限を付与して実行

chmod +x murmurcl.py
./murmurcl.py

Webインターフェイス

Webインターフェイスは、apache2 + php で動作します。

apache2 や php の使い方はここでは触れないので専門のサイトをググってください。

apache2とphpのインストールと設定が終わった時点で次のコマンドでiceのphp用パッケージをインストールします。

yum install ice-php

正常にインストールされていれば、次のファイルが作成されています。

/etc/php.d/ice.ini

これに、Murmur.ice へのパスを追加します。

ice.slice=/installpath/Murmur.ice

murmur-static_x86-1.1.x あたりから手動インストールしているなら一緒に入っていたはず。

純粋に設定のみしたい場合は、script folder にあるicedemo.phpを使うのがベストですが、ファイル名にもあるとおりあくまでもデモですので使用する際はパスワード制限するなど不特定多数にアクセスされないようにすることが望ましいです。