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TeamSpeak3の管理者権限とか

いろいろ勘違いされている方や有効活用しきれていない方がいるので解説記事など書いてみます。

まぁ、私もTS3サーバは放置管理していてメインでMumbleを利用しているのでTS3サーバ管理なんて初心者ですけどね。

TeamSpeak3のAdmin Server Query と Server Admin の2つの管理権限を持ったグループが存在します。

Admin Server Query グループは、そのサーバにおける全ての権限を持ったグループです。標準設定では serveradmin というユーザが登録されています。TeamSpeak3の管理をされている人ならTeamSpeak3サーバの初回起動時にIDとパスワードが表示されたのを覚えているかと思います。普通はこのグループに属するユーザにできないことはありません。分類的にはサーバクエリグループ(global ServerQuery groups)という分類になり、クエリ接続でのみ有効なグループです。

もうひとつの管理グループは Server Admin です。サーバ初回起動時にtoken(トークン) もしくは privilege key(特権キー)が表示され、それをサーバに接続してクライアント上で使うことによってクライアントが Server Admin グループに登録されます。あまり深くTeamSpeak3サーバを理解されていない人には、このServer Admin のことを一番権限の高い管理者であると誤解している人が多いです。実はできないことが結構あります。試しにアクセス権の全体の分類のところを設定しようとしてみると、殆ど「insufficient permission modify power」とエラーが出るのがわかるかと思います。分類的にはサーバグループ(Server groups)という分類になり、クライアントからサーバにログインした時に有効なグループです。

なんで管理グループが2つもあるのかと疑問に思うかもしれません。2つもグループがあるのはTeamSpeak3サーバがバーチャルサーバ機能に対応しているからです。GUIから設定できない項目なので知らない人も多いと思うかもしれませんが、1つのプロセスで複数の仮想的なサーバ(Virtual Server)を建てる機能が TeamSpeak3 にはあります。(Mumble や ShockVoice(海外では有名なVCソフト)など、最近のVCサーバでは当たり前の機能になっています。)

そのため、全てのバーチャルサーバを管理する(バーチャルサーバの作成、削除、停止などの管理をできる)グループAdmin Server Queryと、それぞれのバーチャルサーバを管理するグループ Server Admin の2種類があるわけです。多くのサーバ管理者はバーチャルサーバを1つしか使わない、そもそもバーチャルサーバの存在にすら気が付いていない場合が多いので、なぜIDとパスワードに加えてトークンなんて発行されるんだろうなって疑問を抱くわけです。

基本的には Server Admin の権限さえ持ってれば(Server Admin グループに入っていれば)たいていの作業は事足りますが、一部のクエリやアクセス権は Admin Server Query グループに属しているユーザ(serveradmin)しか触ることができません。例えばサーバビューワを利用するためのアクセス権の設定、Server Admin グループに属しているクライアントの設定を消してしまいトークンを再発行する、サーバのアップグレードでアクセス権がおかしくなってしまった、などのような場合に対処するために Admin ServerQuery グループは必要なわけです。最近だとWebサーバリストにサーバを載せたくない場合などもAdmin ServerQueryグループのユーザで設定をする必要があります。

クエリを送って設定したことのある人は「use sid=1」のようなコマンドを打ったことがあるはずです。sid(サーバid)が1番目のものを対象にする、つまりは1つ目のバーチャルサーバを使うよって言う宣言です。Admin Server Queryグループのユーザで何かしようと思うと必ずクエリを送ることになるわけですが、それが面倒という人は公式フォーラムにWEBベースのものやGUIのアプリケーションが公開されているのでそちらを利用するとよいでしょう。

TeamSpeak3は一見して多機能なように見えますが、まだまだ作りこみが甘いというか細部までチェックができていない点が残念です。多機能なように見えて全く柔軟性のないアクセス権、Luaでスクリプトを書けるという秀逸そうな機能を実装しつつ実は欧州圏言語以外で使おうとすると文字化けして使い物にならない、全く利点を活かせていないCeltコーデック、セキュリティを歌いながら再設定すらできない管理者パスワード、情報の少なすぎるログなどなど。まだまだbetaの時代は永いように思えます。がんばれTeamSpeak3。私はまだまだMumbleを使う(ぇ

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